ブッテーロのイエローカラーで作るラウンドファスナー長財布

ヌメ革の財布は男性へのプレゼントに最適|経年変化が男心をくすぐります

「本革財布の素材として一番有名なものはなに」と考えたとき、「牛革」を想像されるのではないでしょうか。

牛革の財布は手入れをしながら、ていねいに扱うと20年以上使用できます。

長い時間を持ち主と共に過ごすことで、唯一無二の存在となる、素晴らしい財布です。

今回は牛革の中でも、とくに男性が好む「ヌメ革」について、特徴と魅力を解説します。

女性から男性へのプレゼントとして人気のある、オススメ財布もタイプ別にご紹介しますので、ぜひ最後までご確認ください。

ヌメ革とは?植物性のタンニンで鞣し(なめし)た本革

革製品は最初に「皮を革にする鞣し(なめし)」という作業を行います。

皮のままでは臭いもキツく、カチカチに硬くなるので財布は作れません。

そこで鞣し(なめし)をするわけですが、同じ牛革でも鞣し方法の違いで「ヌメ革」や「クローム革」と仕上がりが異なります。

数ある手法の中で、植物性のタンニン(渋)で鞣した革が「ヌメ革」です。自然環境にも人にも優しい革になります。

15色のカラフルなブッテーロ

ヌメ革の製法

古来からタンナー(皮革製造業者)に伝わる伝統製法で、牛皮をタンニンが入った槽(プール)に濃度を変えながら長時間漬け込むことで革へと仕上げます。

世に多くヌメ革の商品が出回っているものの、正真正銘のヌメ革はほんの一握りです。

タンニン槽で漬け込む方法=ピット製法は非常に手間と時間を要します。

ともに独自の技術で鞣し(なめし)加工を行い、時間をかけて植物性のタンニンを染み込ませながら作られる本物のヌメ革です。

まるで長い時間をかけて熟成するワインや日本酒に通じるものがあり、そういった「物語」が男心をくすぐります。

日本ではピット製法を採用するタンナーは数社しかなく、中でも栃木レザー(※1)さんが有名です。世界ではイタリアのバケッタレザー(※2)、イギリスのブライドルレザー(※3)が有名ですね。

※革の鞣しについてはこちらの記事でご紹介しております。詳しく知りたい方は、ぜひチェックしてください。
革の紹介②ドイツカーフレザー ワープロラックス


ヌメ革の特徴


タンニン槽に長時間つけて鞣される革はドラムで叩きつけて鞣される革とは異なり、繊維がギュッと詰まった強靭な革に仕上がります。

裁断の刃を通すだけでも一目瞭然。

革を貼り合わせて磨き上げを行えばまるで木工細工のように硬く、ツルッとした断面が現れます。

これは上質なヌメ革でしか表現することの出来ない手法です。

イエローカラーのブッテーロで作る長財布の内装革


ヌメ革の魅力|極上のエイジング(経年変化)を楽しむ


ヌメ革の最大の魅力といっても過言でないものがエイジング(経年変化)です。

よくヌメ革というと肌色の革が紹介されており、ヌメ革=肌色の革として認識されている方も多いですね。

もちろん間違いではなく、タンニン鞣し(なめし)された革は総じて肌色の革になります。

では色のついた革はヌメ革ではないのでしょうか?

答えは「すべてヌメ革です」

ではなぜ肌色の革がヌメ革の代表格として認知されているか。

それは肌色の革(無染色の革)が、一番革の表情や色の変化を感じることができる素材だからです。

ヌメ革は人の肌と同じように日に当たることで「焼け」が出ます。また油分を含むことで徐々に光沢が増します。

日々使い込み、メンテナンスを行うことで肌色だった革が徐々に飴色へと変化していく様を俗に「革を育てる」と表現することもあります。

一旦この世界にハマると、なかなか他の革を使えなくなるでしょう。


本物のヌメ革を見分ける方法


本物の革を見分ける方法は非常に難しく、初見で〇〇の革と言い当てる方は少ないと思います。

見分け方としては、革を多く紹介しているショップで探すことがオススメです。

ワインのソムリエのように上質な革を扱うショップはその革を語りたがります。まさに弊社のように(笑)

ただのヌメ革財布としてではなく、タンナーの紹介や製法の紹介を多く行っているショップは、取り扱う革に自信があってこそですので信用に値するでしょう。

タンナーによっては差別化やブランディングの一貫としてギャランティーを発行している場合もあります。

たとえばイタリアのバケッタレザーは、トスカーナ産で植物性のタンニンのみで鞣された革であることの証明として「イタリア植物タンニンなめし協会」の品質保証タグが用意されているので安心です。弊社ではタグ自体にコストがかかり、お客様に負担をかけたくないとの思いから、10,000円以上の商品にのみおつけしています。

イタリアベジタブルタンニン協会の証明書


ヌメ革の王様【ブッテーロ】とは


弊社で扱うヌメ革は、ヌメ革の王様と称されるイタリアンレザー、ブッテーロを採用しています。

コンツェリア・ワルピエ社(Conceria Walpier)によって生み出されるブッテーロは、表情、質感、発色とすべてが一級品で多くのトップブランドも認める革です。

弊社はこの革に惚れ込み、国内展開トップクラスの15色展開を行っています。

どの色も一味違ったエイジングを楽しませてくれるのでどのように育てるかも非常に楽しい要素の一つです。

ブッテーロについてはこちらの記事でご紹介しておりますので、詳しく知りたい方は、ぜひチェックしてください。
革の紹介① イタリアンレザーブッテーロ


強靭なヌメ革ならではの自由度も魅力


弊社では他の取扱革の財布も含め、内装はすべてヌメ革のブッテーロを採用しています。
理由は主に2つです。

  • 革本来の魅力を多くの人に感じていただきたい
  • 繊維が詰まった強靭な素材ならではの耐久性と形状の自由度

革の財布を作る際に重要となってくるのが、カードポケットのパーツ。

段重ねで作るので各パーツの重なりをいかに抑えるかが肝心です。

多く採用されているのは生地に革を挟み、見えている部分は革、ポケットの下限を抑えるのは生地といったもの。

その場合、生地を挟みこむとポケット形状はストレートに作るしかなく、皆さんがよく目にする財布のポケットはストーレートのものが多いでしょう。

しかし、弊社はポケットのパーツにヌメ革を採用することで、自由な形状が可能になりました。

重なりを極力抑えるために0.8mmと極限までに薄くした革でも、繊維の詰まったヌメ革は十分な強度を保ちます。

財布の作り方もさまざまで、優劣をつけるものではありませんが、革の楽しみ方の一つとして弊社で採用している部分です。

ブッテーロレザーのイエローを使った長財布の内装パーツ

男性へのプレゼントにオススメのヌメ革財布3種

最高級のヌメ革であるブッテーロを贅沢に使用した、オススメの財布を3種類ご紹介します。どの財布も豊富なカラーバリエーションから、お好みでカスタマイズを楽しんでいただけます。

1,000万通り以上の組み合わせから、どこにもない、貴方だけの財布をお選びください。


1.ロングウォレット【ブッテーロ / ラウンドファスナー】

最高級の素材を使用し、熟練の技術で仕上げたファスナータイプの長財布です。ずっしりとした質感が所有欲を満たします。

【特徴】

  • カードポケットは片面6枚・反対側に4枚+マルチポケット
  • 小銭入れはセンターに配置
  • 小銭入れの左右の大ポケットは、ゆとりのある収納
  • 高級素材YKK EXCELLAファスナー使用

2.ハーフウォレット【ブッテーロ / フラップタイプ / 2つ折り】

胸ポケットにも収まるスマートな2つ折りタイプです。コンパクトながらも収納は十分確保されているので、普段使いに向いています。

【特徴】

  • カードポケットは4枚
  • 小銭入れ付き
  • 金具を使用しない差し込みタイプのフラップ

3.ミニウォレット【ブッテーロ / フラグメント / ボタン】

新時代のスタンダードを予感させるミニウォレットです。

手の平に収まるサイズはミニマリストにぴったり。

「必要最低限の機能」を求めるキャッシュレス派にもイチオシの財布です。

【特徴】

  • カードポケットは2枚
  • 小銭入れ付き
  • お札も収納可能(折り畳む必要はあります)

ヌメ革の財布は流行りに左右されない|ずっと愛される定番商品

手間を惜しまず、愛情を込めて育てた財布。その財布は正に、世界で一つだけの「自分色」の宝物です。

ヌメ革の財布はデリケートな素材のため、メンテナンスは必須。面倒だと思われるかもしれません。

しかし正しく使えば、何十年と使い続けることも可能です。

元SMAPの香取慎吾さんが、Jr時代に木村拓哉さんよりプレゼントされた財布を、20年以上愛用されていたという話をご存知でしょうか?画像で拝見したところ、大変思いの込もったヌメ革の財布でした。

「素材のウンチクを語る・経年変化を楽しむ・自分色の財布に育てる」どれも大人の男は大好物です。

弊社が自信を持ってオススメするヌメ革の財布。

沢山のラインナップをご用意し、すべてカラーシミュレーションを用いてのカラーオーダーが可能です。これからの時間を共に歩む相棒として是非手にお取りください。

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