取り扱う革・金具・糸について

CxC Leatherが厳選する革素材の基準は至ってシンプル。

質の良いものをそのまま贅沢に使うことです。

どんな小さなものであったとしても、お客様から注文して頂いてから、職人の手によって一つ一つ丁寧に、良質な革素材に想いを込めながらつくっています。

「お客様にとって最高の良き相棒となるように」想いを込めた一点ものだから、その革素材には決して妥協することはありません。

最高級グレードの輸入本革ならではの味わい深さ、柔らかな手触りを感じてほしい。 CxC Leatherで扱う革代表を紹介します。  

シュリー

シュリー8色のカラーチャート
シュリーのリボンキーリング フルカラー

フランスのアルラン社(Tannerie Alran S.A.S)が作るゴートレザー(山羊革)シュリー。

フランス語で山羊革はシェーブルと呼ばれます。

アルラン社は1903年にフランス南部のマザメに設立された歴史あるタンナーで創業時より最高品質の山羊革を作り続けており、フランス国内はもちろん、世界中のトップメゾンで採用されています。

伝統製法の鞣し加工、最先端技術を用いた染色、仕上げ加工、熟練の職人による手もみにより美しいシボ模様をつけるなど伝統を重んじながら進化を続ける革は人々を魅了し続けいます。

シュリーの鞣し方はタンニン鞣しとクロム鞣しの両方を用いた混合鞣し(コンビ鞣し)を採用しています。

タンニン鞣しで繊維の詰まった革を作りながらクロム鞣しの技術を使うことで色鮮やかな革を生み出していく。

さらに傷や汚れに強くなるといった山羊革にとっての最適解で作られたといっても過言ではありません。

CxC Leatherではフランスの革らしくマカロンカラーの8色を女性目線でセレクトしています。

 

シュリーのメンテナンス

シュリーはとても繊維密度が高く、牛革に勝るとも劣らない耐久性を兼ね備えています。

職人の手もみでつけられる美しいシボは表情を豊かにするだけでなく、大切な革を傷や汚れから守ります。

比較的扱いやすく過度なメンテナンスは不要です。

湿気や直射日光、水濡れなどに注意をしながら防水スプレーの使用、定期的なブラッシング、革に乾燥を感じた場合は保革クリームを薄く塗りこむのが効果的です。

シュリーが水に濡れてしまったら

シュリーは少しの水であれば即座に吸収することはありませんが、それでも水分は大敵です。

皮革用の防水スプレーをかけていただくことで、水気や汚れを、防水スプレーによる被膜の上にとどめることができます。

大量の水分を含んでしまった場合、湿気によってカビが革繊維の内側に根を張ってしまうため、完全に取り除くことが難しくなるので、お気をつけください。

万が一、ワープロラックスの革が水に濡れてしまったら、すぐに乾いた布で拭き取り、陰干しをして下さい。

なお、水分が当たったとしてもドライヤーで乾かすことは革の風合いを損ねることになりますので避けてください。

シュリーは70色以上のカラー展開

シュリーのカラーサンプル集

シュリーは山羊革のため1枚が40ds(1dsが10cm×10cm)と革としては非常に小さな革となります。

アルラン社では70色を超えるカラー展開で革を作っていて、1枚単位でのお取り寄せも可能です。

財布やスマホケースなど、1枚から取れる複数アイテムをオーダーいただけましたら、わずかな+料金で限定カラーの取り寄せも可能です。(国内に在庫がない場合は、お取り寄せに2ヶ月前後のお時間をいただく場合があります。)

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ワープロラックス

11色のワープロラックス
ワープロラックスで仕立たリボンがカラーごとに並ぶ

ドイツ・ワインハイム社は、世界の一流ブランドが使用した150年の歴史を誇る名門タンナー ・カールフロイデンブルグ社のスタッフが、その技術と哲学を残すべく新たに立ち上げたタンナーです。

長い歴史を誇るカールフロイデンブルグで培われた革作りのノウハウと伝統、矜持が詰め込まれたワープロラックスは、上質にして上品な雰囲気に満ち溢れています。

表面に型押し加工を施したクローム鞣しのカーフレザー (生後六ヶ月以内の仔牛) で、ソフトな感触でありながらも独特のコシがあります。

発色が良く、傷や汚れが付きにくいため、手入れがしやすい革となります。 傷や汚れに強い代わりにエイジング(経年変化)しにくく、表情変化を楽しむには程遠い革ですが、独自のレシピと仕上げ加工によって、傷や染みを退けつつも、使い込むうちにゆったりとしたスピードで革に光沢が出てくるようになってきます。

カーフ特有の上品な表情を帯びたお使い初めの頃の佇まいと、使い込んだ時に見せる光沢を帯びた佇まいの両方を楽しむことが出来るという、ユニーク且つ希有な高級素材です。

CxC Leatherではお客様のスタイルに合わせてカスタムデザインを楽しんで頂くため、12種類のカラーを用意しております。

 

2020年05月14日:ワープロラックス・レモンは廃版となりました。

 

ワープロラックスのメンテナンス

ワープロラックスはクローム鞣しの型押し革となり、ヌメ革に比べると、汚れや水に強い特性があります。

型押しによるシボ(皺)の内側に汚れや埃が入り込むことがありますが、定期的なブラッシング、柔らかい布で乾拭きを繰り返して表面を綺麗に保つことで買った時の状態が長く続きます。

メンテナンスフリーでも長く状態を保つことができますが、湿気や水分から革を守るために定期的な防水スプレーの使用、革に乾燥を感じた場合は保革クリームを全体に薄く塗布することでより品質を持続させることができます。

ワープロラックスが水に濡れてしまったら

ワープロラックスは、他のレザーに比べて水に強い革ですが、依然として水分は革にとって大敵です。

そこで、皮革用の防水スプレーを使用することで、防水スプレーの被膜の上に水や汚れを留めることができます。

もしも大量の水分が革に浸透してしまった場合、湿気が革繊維の内側に根を張ってカビを生じさせてしまうため、すぐに乾いた布で水分を拭き取り、陰干しをする必要があります。

ただし、革が水に濡れた場合でも、ドライヤーを使用して乾かすことは避けるべきであり、革の風合いを損なうことがあるため、陰干しにすることが望ましいです。

 

ブッテーロ

11色のブッテーロ
ブッテーロで仕立たリボンがカラーごとに並ぶ

イタリア・トスカーナ地方にあるワルピエ社が製造元のタンナーとなります。

使われている革の部位はステア(成牛)のショルダー(肩)を使用しています。

一頭の牛から肩の部分だけ採るため、貴重な革となります。

「ヌメ革の王様」と称されるブッテーロの特徴はなんといっても綺麗な表情をしているということ。

バケッタ製法で時間をかけて植物タンニンのみで鞣された革は、繊維が詰まった密度の高い革に仕上がり、手に馴染む心地よい質感を堪能することができます。

タンナーの独自ブレンドのオイルが加えられており、堅牢で繊維がつまりながらも、しなやかさも感じられる極上の革です。

経年変化といわれる、使い込む程に深みを増し、自分だけの風合いへ変化させることが楽しめることで、革好きのお客様の中では群を抜いて評価が高い皮革です。

CxC Leatherではお客様のスタイルに合わせてカスタムデザインを楽しんで頂くため、15種類のカラーを用意しております。

 

 

ブッテーロのメンテナンス

ブッテーロは表面が柔らかく、爪やアクセサリーによって傷が目立ちやすい素材ではありますが、バケッタ製法によってオイルをふんだんに含む革となり、修復力に優れた革となります。

そのため、頻繁にクリームを塗ったり、定期的にメンテナンスをする必要はありません。

毎日使っていただき、手で触れていただくことが一番のメンテナンスになります。

傷などが気になった時に、乾拭きをすることで、革に含まれるオイルが表面に浮き出し、傷を目立たなくすることができます。

さらに乾拭きを繰り返すことで革に光沢が出て、色も深みを増していきます。

半年以上経って表面が乾いてきたと思った時に少量のクリームを薄く満遍なく塗布していただき、乾拭きしていただくと非常に素敵な艶が出てきて綺麗な色になります。

ブッテーロが水に濡れてしまったら

天然素材の牛革ですので水分は大敵です。

特にヌメ革のブッテーロはシミの原因にもなりますので、ヌメ革に適した防水スプレーによるケアがオススメです。

万が一、ブッテーロの革が水に濡れてしまったら、すぐに乾いた布で拭き取り、陰干しをして下さい。

濡れてからすぐに拭き取れた場合、或いは、少量の水分を含んでしまった場合であれば、問題は少なくなります。

ただし、大量の水分を含んでしまった場合、湿気によってカビが革繊維の内側に根を張ってしまうため、完全に取り除くことが難しくなるので、お気をつけください。

なお、水分が当たったとしてもドライヤーで乾かすことは革の風合いを損ねることになりますので避けてください。

ブッテーロの色移りについて

タンニン鞣しの革はどうしても色移りが生じることがあります。

強い摩擦が生じる時はご注意ください。また汗や雨などで湿っている状態の時が一番色移りしやすいので、色が薄い衣服を着用している場合、十分にご注意ください。

 

本革ならではの個性

私たち人間もいろいろな個性を持っているように、牛や山羊たちも一頭一頭個性を持っています。

その個性は製品一つひとつ違う、シボやシワなどの表情となって表れます。

最初に見せる顔、1年後に見せる顔、2年後に見せる顔、人間の成長のように変化していきます。

生きて活動をしていた動物から作られる皮革は、一つひとつが異なっているのは自然なことであり、どれだけ丁寧に加工をしたとしても、全く同じ革を作る事はできません。

「個性」として、あなたのもとに届いた、世界に一つだけの特別な革をお楽しみください。

シボのある革
色ムラのある革
シワの多い革
  • 天然皮革を使用しているため、一点一点、色味や風合いに違いが生じる場合があります。革の個性、革の表情を指定いただく事はできません。
  • 天然皮革の性質上、色ムラ、傷が生じる場合があります。「傷が多すぎる」「傷の個所が悪い」「血筋が入っている」など革の個性による返品等は原則、お受けいたしかねます。あらかじめ、天然素材であることをご了承の上、お買い求めください。
  • 天然皮革の性質上、摩擦や汗・水分により色移りする場合があります。白色や淡い色の衣類等との摩擦には十分ご注意ください。
  • 直射日光や照明などの長時間照射によって、色飛び・色褪せが起きる場合があります。できるだけ日の当たらない、風通しの良いところで保管ください。

 

本革を育てる

革製品の魅力。

それは「エイジング(経年変化)」にあるといっても過言ではありません。

最初は同じようにみえた革の色が、時が経つほどに、使い方や環境によって、だんだんと別の表情に変わっていきます。

気づけば初めの頃より色が濃くなって、革も馴染んで柔らかくなり、いつの間にかついた傷や気にしていた染みも一つの表情になっていきます。

色、艶、手触り、質感、重さ、厚さ。これらを自分の色に育てて、共に歴史を刻んでいく。

エイジング(経年変化)の醍醐味はそこにあります。

購入当初
6ヶ月後

こちらはスタッフの私物です。

革の風合いを存分に楽しむことができる弊社の主力皮革ブッテーロの人気カラーのひとつキャメル。

使い込むにつれ、独特な飴色に変化していく様子は実に味わい深く、手にするたびに温かみと気品を感じることができます。

これが1年後、2年後にどのような表情を見せてくれるのか、いまから楽しみにしています。

本革の魅力は、一つひとつに個性や豊かな表情があり、使い手によってさらに個性を磨いていくことです。

今あなたが手にしている革のスマホケースや財布、キーケースも世界にひとつだけのアイテムです。

たくさん眺めて、たくさん触れて、革と過ごす時間をかけがえのないものにしてください。

※画像はあくまで一例です。使用する環境、使用方法によって、変化の表れ方や時期は全て異なります。

 

金具について

財布、キーケース、バッグ、スマホケース。

これらの革アイテムにとって絶対に欠かせないパーツが金具。

CxC Leatherでは表情豊かな天然素材の本革に馴染むよう、金具は主に真鍮無垢のものを採用しています。

真鍮無垢は粘りがあり、革アイテムとの相性が良い金属で、使用に耐えうる力強いものを厳選しています。

革と同様に、時が経過するにつれ、色合いが変化(経年変化)していきます。

経年変化のスピードを遅らせ、輝きを持続させたい場合はシルバー磨きや真鍮磨きをご使用頂くと、研磨で輝きを取り戻すことができます。

ただし、磨く際にはクロスが黒くなるため、革につかないよう注意が必要です。

バネホック(ボタン)はイタリアのボタン、FIOCCHI(フィオッキ社)、PRYM(プリム社)製を採用する等、作り手として細部にこだわり、クオリティを落とすことなく、オーダーメイドの楽しみを手軽に感じて欲しいと、1個、1個丁寧に手作りしています。

アタッチメント金具
ゴールドのスタッズとプリム社のバネホック

 

糸について

CxC Leatherのアイテム群はすべてミシン縫いとなります。

丈夫なビニモ糸を使用しており、糸のカラーもお客様ご自身でカスタマイズすることが可能です。

革のカラーに合わせて、同じカラーの糸を選択して落ち着いた印象にしたり、糸をカラフルなものに目立たせて個性的な雰囲気にしたり、お客様のお好きな組み合わせで革とのコントラストをお楽しみください。

糸がほつれてしまったら

弊社では主に丈夫なビニモ20番糸(レザー用糸)を使用しています。
※アイテムによっては5番糸も使用しています。

20番糸は革が美しく映えるよう、細めのラインになっていますので、革アイテムの使用頻度によっては擦れによって切れる場合があります。

応急処置は簡単。ほつれて飛び出た糸をハサミで切って、残された糸をライターで焼くという方法です。

火を当てた瞬間、あっという間にほつれた糸が溶けていきます。

決して引きちぎるような事はしないでください。

なお、有償サービスとなりますが修理も受け付けていますので、お問い合わせフォームよりお気軽にお問い合わせください。

ピンク、茶色、紫、白と並ぶビニモ糸
ミシン

財布のリペア料金表