滋賀のクリエイター女子集団『滋賀女子カクメイ(SHIGA GIRLS REVOLUTION)』のロゴ画像。背景には青い星がちりばめられ、未来的で洗練されたデザインのフォントが特徴的。『カクメイ』の文字が力強く、革新を感じさせる印象的なデザイン。

滋賀から全国へ!ハンドメイドとクリエイター文化を盛り上げる『滋賀女子カクメイ』とは?

滋賀県で活躍する女性クリエイターたちの力を集結させ、新たな可能性を切り開く「滋賀女子カクメイ」。
その立ち上げの中心にいるのが、アクセサリーブランドMu-Muを手掛けるデザイナー、Namikoちゃんです。

NamikoちゃんがアクセサリーブランドMu-Muをスタートしたのは12年前。
当時は大阪を拠点に活動を始め、百貨店やポップアップショップ、Webショップの運営など、試行錯誤を繰り返しながらブランドを成長させてきました。

9年前、Namikoちゃんは滋賀県に移住。
制作拠点を滋賀県彦根市に構え、地方から発信を続けながら、新しいクリエイターとしての道を模索してきました。その中で目指したのは、滋賀で活動する女性クリエイターたちが互いに支え合い、成長を続けられる環境を作ること。
今までの経験や、自分が成長するきっかけをくれた方への恩返しではなく、自分が創業をした時に支えてくれた方のように「私にできる恩送りをしたい」という思いが、滋賀女子カクメイ誕生のきっかけになりました。

ピンクを基調としたファッションに身を包んだMu-MuデザイナーのNamikoさん。フリルのついたワンピースと可愛らしいバッグを持ち、ハート型のバルーンを手に笑顔を見せている。背景の建物も鮮やかなピンク色で、ファッションと調和したポップな雰囲気が漂う。

Mu-Mu、Namikoちゃんの活動はInstagramをチェック

多様な仲間が集う「滋賀女子カクメイ」の魅力

「滋賀女子カクメイ」には、さまざまな分野で活躍するクリエイターが集まっています。
アクセサリー作家、ファッションデザイナー、雑貨クリエイター、革職人だけでなく、カフェやお菓子屋さんといった多岐にわたるジャンルの仲間が集結し、その多様性こそが「滋賀女子カクメイ」の大きな魅力となっています。

また、「滋賀女子カクメイ」では、各分野の専門家や全国で活躍するクリエイター、地元滋賀の作家さんを招き、Namikoちゃんとのトークセッション形式で勉強会を定期的に開催しています。
滋賀で活動する女性クリエイターはもちろん、これからクリエイターを目指す方も大歓迎。
誰でも気軽に参加できるオープンな場を提供しています。

「つながりが生む、新しい可能性」

Namikoちゃんとの出会いは、クリエイター仲間であり昔からの友人でもある筆文字アート作家・irodoriのあっちゃんがつないでくれました。
あっちゃんは、私たちCxC LeatherとNamikoちゃんを結びつけてくれた、かけがえのない存在です。
この出会いを通じて、クリエイター同士のつながりが、新しい可能性を生み出す力を持っていることを改めて実感しました。

筆文字作家が和紙に大胆な筆遣いで墨文字を描く様子。床に広げた紙に向かい、集中した表情で筆を動かしている。力強く流れるような筆跡が特徴的。

irodori、あっちゃんの活動はInstagramをチェック

クリエイター活動は、一人で向き合う時間が多いため、時には孤独を感じることもあります。
それでも、他の作家さんたちとの交流やつながりを深めることで、自分の視点が広がり、新しい挑戦やアイデアが生まれるきっかけとなるのです。

Namikoちゃんも、多くのクリエイターとの関わりを通じて「滋賀女子カクメイ」を立ち上げました。
この活動は、単に商品を作るだけではなく、地域全体に新しいエネルギーをもたらし、滋賀から新しい文化を発信していく動きそのものです。

「滋賀女子カクメイ」はまだ始まったばかりのプロジェクトですが、クリエイター同士が情報を交換したり、イベントで協力し合うことで、お互いを刺激しながら新しい価値を生み出す場となっています。
さらに、このつながりがコラボレーションへと発展し、想像を超えるアイデアや成果が形になっていくことを期待しています。

「化学反応」が生まれる場所──それが、私たちが目指す「カクメイ」の本質です。

滋賀女子カクメイのトークセッションの様子。Mu-MuデザイナーのNamikoさん(右)と、阪急梅田本店のバイヤー林さん(左)が登壇し、対談を行っている。会場は『ファブリカ村』のアート&カフェスペースで、温かみのある木造の内装が特徴的。スクリーンにはプレゼン資料が投影され、観客が熱心に話に耳を傾けている。
阪急うめだ本店スークのバイヤー林さんを迎えてのトークセッションの様子

なぜ阪急うめだ本店でイベントを開催するのか?

2025年4月16日から22日にかけて、阪急うめだ本店10階のSOUQ(スーク)で「滋賀女子カクメイ」のイベントを開催します。
「西の阪急、東の伊勢丹」と称されるほど格式高い日本の百貨店でイベントを行うことは、多くのハンドメイド作家や無名のクリエイターにとって夢の舞台。

百貨店での出店は、個人ではなかなか実現が難しい挑戦です。それでも、最初のイベントをこの場所で開催する理由は、「地方のクリエイターでも、こんな可能性があるんだ」と滋賀のハンドメイド作家、クリエイターたちに感じてもらいたいから。
一人では難しくても、仲間と力を合わせることで、大きな目標を実現できることを伝えたいのです。
このイベントを通じて、滋賀のクリエイターたちに新たな視点や希望を持ってもらえるきっかけとなればと考えています。

大きな舞台での挑戦は、地方から始まるクリエイターの未来に希望の光を照らしてくれるはずです。

「レザークラフトから始まった挑戦──私たちが歩んだ9年」

私たちがCxC Leatherを始めたのは2016年のこと。
「レザークラフト」や「革職人」と聞くと、どこかで長く修行を積んでいたり、革に関わる仕事をしてきた経験がある人をイメージする方も多いかもしれません。でも、私たち夫婦がこの道を選んだのは、それとはまったく違いました。

9年前、主人は普通のサラリーマン、私は専業主婦。
自宅でできる仕事を探しているときに、主人が昔少しだけ触れていたレザークラフトの道具や材料が家に残っているのを見つけたのがきっかけです。
「これを使って、ちょっとしたお小遣い稼ぎができたらいいね」と軽い気持ちで、滋賀県豊郷町の自宅の片隅で小さなキーホルダー作りを始めました。

最初は材料の選び方も分からず、毎日が手探り。
でも、試行錯誤を繰り返すうちに少しずつ技術が磨かれて、やがてハンドメイドサイトでの販売を始めました。
少しずつですが、お客様からの応援をいただけるようになり、自然と自信も生まれてきたのを覚えています。

そして翌年、主人が思い切って会社を辞め、夫婦で本格的に事業に取り組むことを決意しました。
友人や家族、そして周りの人たちの支えを受けながら、9年という月日をかけて、ついに地元豊郷町に念願のお店を持つことができました。

白い外壁と木製のドアが特徴的なCxC Leatherの店舗前で、3人のスタッフがピースサインをしながら並んでいる。明るい日差しの中、ガラス越しには店内の様子がうかがえる。

振り返ると、「どうせ無理」と決めつけて一歩を踏み出さなかったら、今の私たちはなかったと思います。不安があっても「とりあえずやってみよう」という一歩が、未来を切り開くきっかけになるんだと改めて感じています。

そんな私たちが「滋賀女子カクメイ」の考え方に共感したのも自然なことでした。
この9年で得た知識や経験を次の世代に渡すことで、滋賀のクリエイター文化が盛り上がっていけば、こんなに嬉しいことはありません。
これからも地域と一緒に成長し、新しい価値を生み出していけたらと思っています。

滋賀県内イベントで地域を盛り上げる

阪急でのイベントを皮切りに、「滋賀女子カクメイ」はこれから滋賀県内でのイベント開催も計画しています。
地元のクリエイターたちと手を取り合い、滋賀を中心にクリエイター文化をさらに盛り上げていきたいと考えています。

滋賀県内でのイベントでは、地域ならではの魅力や温かさを直接お客様に届ける場を作るだけでなく、クリエイター同士がつながりを深める機会にもなればと思っています。

「いきなり阪急はハードルが高い」「まずは地元のイベントから販売を始めたい」という方の挑戦をサポートする場を作ることも、地元でイベントを行う理由の一つ。

こうした取り組みを通じて、滋賀がハンドメイドやクラフトの拠点としてもっと注目される地域になっていくことを目指しています。

あなたも未来のクリエイターに!夢を形にする第一歩

CxC Leatherの代表・雪乃が、レザークラフトに集中する様子。木目の作業台でヌメ革に工具を使い、丁寧に穴を開けている。ナチュラルな光が差し込む店内で、真剣な表情が印象的。

ハンドメイド作家やジュエリーデザイナーを目指している皆さんへ。
地方に住んでいても、手作りの魅力を発信する方法はたくさんあります。
小さなコミュニティから始めて、それが少しずつ広がっていくのです。
そして、その過程で多くの仲間や支援者に出会うことができます。

私たちも、滋賀という地で活動を続ける中で、多くの方々に支えられながらここまで来ることができました。この経験をたくさんの方と共有し、次の世代のクリエイターたちが羽ばたく手助けができたらと願っています。

4月の阪急うめだ本店でのイベントで、皆さんにお会いできるのを楽しみにしています。
そして一緒に、ハンドメイド作家、クリエイターとしての未来を作っていきましょう。

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